釈然としない世界

 午後4時まえ、晴天。気温11~19度。寒いような、暖かいような昼間である。

 郵便物を出そうと思ったが、郵便局へ行くのをやめて、早稲田通り沿いのポストへ郵便物を投函した。ポスト投函ゆえに、遅配になっても仕方がないと思った。

 コロナ禍の第3波が到来している。併し、まだまだ波の頂点でないこともあり得る。私がよく行くスーパーマーケットでも新型コロナ患者が発生して営業を中止している。今月の3日ごろから休業しているから、これから、まだ一週間は休業するだろう。私の生活の不便は置いても、スーパーの損失は莫大である。二週間の営業停止では、商品棚にあったパン、豆腐、総菜、魚、肉、野菜などは、すべて駄目になってしまう。消毒すれば売れそうなのは、ティッシュや紙類、缶詰、乾物、ビールなどであろうか。考えただけでも茫然としてしまう。コロナに感染したのは、ひとりなのか、ふたりなのか知らないが、はじめに感染したのはひとりだろうと思う。感染者は、きっと自分が感染していると知っていたはずだ。新型コロナは感染が判る伝染病だと思う。勿論、これは私の素人考えであるが、感染することをしなければ感染しないのである。それが、新型コロナである。コロナに感染するのは、マスクをせずに喋る、唄う、密閉された空間で、酒を飲み会食をする、である。それから単身であっても、狭い店内での飲食は感染のもとである。客同士で喋り合わなくとも、ラーメンを啜る息や食べる呼吸で感染しないともかぎらない。感染しないには、飲食店へ行かないことである。

 もう、いいかげん、私たちは諦めたほうがいいのである。新型コロナが日本に襲来してから、われわれの生活は一変したのだ。通勤しての仕事はテレワークになり、飲食店は閑古鳥が鳴き、感染回避の出前は流行っているではないか。飲食業界は、業態改革が必要になってきているのである。これは仕方がないことである。

 それから、テレワークでスーツが売れず、洋服の青山が一部店舗を廃止にするらしい。当然、売り場の社員はリストラになる。それから、テレワークの影響は化粧品の需要にも影響しているそうで、化粧水が売れなくなった。

 新型コロナがワクチンなどで駆逐されるまでは、われわれは、ひとり一人が隔絶された生活をしてゆく以外にないのである。

 ほとんど暴論であるが、スーパーマーケットの店員は、外食をすべきではない。それから、感染しそうな旅行に行くべではなく、友人知人とも感染リスクのなか逢って話したり接触を持つべきでない。今は修行僧のように、自分の部屋から職場まで通い、その他は一切捨てるべきである。この条件は、介護現場や病院職員にも同様のことが言えるように、職種によっては取り返しのつかない損害を与えるわけである。

 私にしても、郵便局へ行き、早く郵便物を配達してもらいたいと思うが、感染リスクを避けて、屋外のポストへ、人混みがないか確認して行っているわけである。それなのに、路上であったとしても、マスクをしないで、はあはあ荒い息を吐いている、自転車に乗っている者を見かけると、無性に腹が立つわけである。第3波到来を知らないのか、不心得者と、心のなかでマスク警察になっているわけである。

 これからも、コロナ禍は当分収まらず、第3波、第4波、と延々と続き、ノコギリの歯のようなグラフになってゆくと思う。