難事に活路

 午後5時すぎ、雨天。ぽつぽつと雨が降ってきている。気温12〜14度。頭皮のつっぱり感など加齢によると思われる体調不良は相変わらずで、半ば諦めながら、黙殺して生活している。併し、そうは言っても、この頃は、中腰の作業は、とくに危険で、ぎっくり腰を誘発しそうで恐ろしい。今年の春過ぎ頃、二週間ほど腰をいためて唸っていたことがあった。「加齢による」はどう云うふうに発現するか判らず、とくに注意はいる。
 木版漫画「羅生門」の制作は順調である。11枚目まで刷り、手彩色も終わっている。今は12枚目を彫版している。今回の制作は、以前のように一度に製版を済ませてから、一気に印刷するのではなくて、徐々に、制作に飽きがこないように気力を溜めながらやっている。全34枚なので、早くて来年の春すぎか、もしくは夏頃までには完成するのではと思っている。併し、体調も「加齢による」で急速に、坂道を転がり落ちる塩梅式と、予測不能の介護生活の二足の草鞋であるので、実はなんとも言えない。一寸先は闇、を実感している。

▲中学生時代の修学旅行時の奈良みやげ。帽子や服の襟につける物らしい。横28ミリ、縦23ミリほど。
 実家の押入れの中を整理していると、思いがけない懐かしい物が出てくる。仔細は忘れたが、中学生時代に京都、奈良へ修学旅行に行ったときに買ったもので、何故かいまだに感興がある。多分、これが小さく、細かい表現で、かっちり作られ、金属製で堅牢であることが原因らしい。そして、これは鍛造貨幣を連想させることも一因らしい。古銭への興趣と関連があるかもしれない。