「羅生門」制作続行③

 午後4時前、曇天。本日の最高気温摂氏16度程。エアコンの暖房を弱にして入れている。腰には貼る温パックを貼り、凝った腰の血行を改善しようとしている。併し、あまり改善しない。肩腰が凝るせいか頭皮の神経痛も継続中で閉口である。
 そう云うなかでも木版漫画「羅生門」の制作は継続している。1ページ目の全3版彫り終って、バレンによる手刷り作業に掛っている。併し、思うように刷りが進まない。ひとえに体力と気力の低下が原因であるが、これもまた加齢によるもので致し方ない。歳を重ねると、あれもこれもと出来ないことが、ひとつづつ増えてゆき淋しいかぎりである。私の場合は、一日で一枚摺るのがやっとになり、もっとも、一枚摺るのに2時間弱の時間が掛っているので、まるっきり遊んでいるわけでもない。バレンの手作業は、手と腕と腰、それに腿にもチカラが掛り楽ではない。それを連続して2時間続けることは、ちょっとした運動をしているのと同じである。

▲和紙に摺ったものである。試し刷り1枚目でこの絵の上に雨の版を2版重ね刷りしてゆく。