「羅生門」手彩色終了

 9月29日、午前2時、曇天。気温20度程。暑くもなく、寒くもなく、こう感じる時季は、そう長くは続かなくなった。歳を取ると、春と秋の、軀に良い時季は短い。併し、深呼吸をして、それを存分に味わおうとしている。
 木版漫画「羅生門」の制作は、手彩色の作業が終了して、先程、コンビニのコピー機で「羅生門」の木版画をコピーしてきた。32枚コピーするのに、一枚いちまい版画をコピー機の蓋を開け、取り替えるために20分間ほどの立ち作業となった。・・・ほんとうは「羅生門」は、制作当初カラー原画を印刷して、それを作品にしようと考えていたが、どうも出版業界、とくに絵本業界は深刻な低迷期のようで、私のような絵本でもない漫画作品の入り込む余地はなさそうで、まさに絵本業界は火の車、火宅と化しているようで、無駄なことはしても詮無いので、仕方がない。このままお蔵入りは残念なので、兎に角、白黒原稿化することにした。これは予定になかったので、手彩色をした原画がうまく白黒化するか判らない。併し、ゆけるところまでは、行ってみたい。