霞ヶ浦駐屯地

 午後5時、曇天。気温7~15度。今にも雨が降り出しそうな空模様である。昼間は、まだよかった。雨降りのまえに霞ヶ浦駐屯地に、マキコとふたりで見学に行った。

 霞ヶ浦駐屯地は、私の右籾の家から自転車で10分間ほど走った所にあった。近所である。所在地もおなじ右籾であり、私の家と駐屯地が地続きのような気がしてくる。

 コロナ禍でもあり、見学は電話予約をして、時間厳守でおこなった。それほど厳守でなくとも、よかったのかもしれないが、緊張して見学に赴いた。駐屯地の出入り口には守衛が立ち、自動小銃を携帯した兵隊が立哨していた。私は、たぶん初めて本物のライフル銃を見たのだと思った。

 霞ヶ浦駐屯地は、昭和20年5月ごろ特別攻撃機「神龍」が試験飛行をしていたはずであった。私は「神龍」の詳細が知りたくて駐屯地に赴いたが、残念ながら同所には「神龍」の資料がなかった。併し、資料館には、駐屯地のジオラマが設置されていて「神龍」の概要は判った気がした。そして、資料館の脇の外には自衛隊の戦車、装甲車が幾台か展示されていた。またヘリコプターも数機展示され、案内係の隊員の方に大型のヘリコプターの内部も案内され、長椅子のように連なっている座席にすわることができた。座席は20名ほどが座れ、大規模な事案に対応できる機体であった。同型の機体のヘリコプターは日航機墜落事故のときに活動したそうである。自衛隊は、国防のほかにも災害救助の場面で活躍されているのが印象的であった。

 駐屯地から帰宅すると、オランダのシーボルトハウスから「日本の猫」展覧会のカタログとポストカードが届いていた。ポストカードは、私の木版画「ふうせん」(多色刷り)が使用されていて感激した。どうやら、ほんとうに、私は展覧会に参加していたようで、安心した。

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木版画を大胆にトリミングしてあるポストカード。