睡眠難民2

 午後0時まえ、曇天。本日の最高気温28度。朝から湿度が高く、蒸し暑い。不快指数は、かなり高い実感である。

 先週の日曜日の晩は受難であった。隣家の農家の騒音は、結局、午前0時をまわっても止むことはなく、私は蒲団の中で、騒音で眠れずに輾転としていた。勿論、耳栓はしていた。併し、騒音は低音で部屋のなかに響き、まるでビルのボイラー室の隣りの部屋で仮眠をとっている警備員にでもなった気持ちであった。

 午前1時半になった。私は騒音を止めさせる判断が出来なかったことを後悔した。隣家は非常識であると思った。併し、送風機を止めると、濡れた稲は発酵して駄目になってしまう。また併し、濡れた稲と私たちの睡眠が関係しているとも思えなかった。送風機は回り続け、私たちは眠れないままであった。

 午前3時半になり、このまま朝を迎えたとしても、送風機が止まる保証はないことを悟った。隣家は、確かに一晩中送風機を回すと言っていたが、それが早朝までなのか、それとも朝を過ぎても回し続けるのか判然としない。非常識な隣家のことである。言ったことを守るとは思えなかった。私たちは身仕度をして、午前3時半すぎに家を出た。まだ暗い深夜のなか騒音は鳴り続けていた。

 幸い私たちには、電動自転車で25分程走った所に仕事場にしている家があったので、そこに避難して、どうにか午前5時には眠ることができた。

 午後1時半すぎ、起床して、騒音対策として各方面に連絡した。土浦市役所、警察署、弁護士である。併し、驚いたことに騒音は止めることが出来ないと各方面は断定した。市役所の農林水産課は、隣家へお願いと云う形で電話して、深夜の操業は自粛してもらえないかと陳情した。警察署は、近所の交番に電話を回され、農家出身であると云う警官が対応して、すまなさそうに弁解していた。そして、弁護士は、この農家騒音放置問題を弁護士会の議題に上げると言っていた。併し、問題は、今後の騒音の発生である。非常識故に深夜に騒音を出して平然としており、誰も、法律も取り締まることが出来ない。

 では、今はどうかと云うと、また送風機は回り、騒音はしているのです。