自粛にあらず

 午前10時半まえ、曇天。気温16~27度。すっかり、暖かい春となった。花粉の飛散量は多いが、コロナよりはましである。

 昨日は、マキコと共に、阿佐ヶ谷駅前まで所用に出かけたが、ひと出が多いのに驚いた。コロナ禍で外出自粛が叫ばれて久しいが、少なくとも、阿佐ヶ谷の駅前はコロナ禍以前よりも、道行く人が多い気がする。接触8割減にはなっていない。とくに、銀行のなかは混雑がひどく、これでは、いつ銀行員が感染してもおかしくないと思えた。銀行のなかは、スーパーマーケットのなかより混雑していた。銀行は、建設現場の急ごしらえの空調のように工夫して、室内の空気を外部に排出する装置を設置すべきだと思うが、出来ていない。それから、来店の入室制限をすればと思うが、それも、していない。感染予防が徹底されていないのは、どう云うわけであろうか。

 それから、道路の、人の多さにも辟易する。勿論、自分も、多い人たちのひとりであるが、コロナ禍以前にくらべ、平日でも、あきらかに道ゆく人は増え、人心は荒廃していると感じる。人々は些細なことでも堪忍がならず、すぐに他人に喰って掛かったり、ほとんど喧嘩ごしになる。本来人間は、ここからが試されるときであろうが、こう云う危機のときに人の真価が問われる。併し、実際は、危機のときは、慌てて、渋面になり、不機嫌になる人たちばかりである。

 外出自粛が叫ばれているが、一般道路をジョギングするのは如何なものであろうか。近頃は、道路を走る人が異常に多い。ジョギングをすると、走っているときの呼吸は、咳込んだり、くしゃみをするときと同じだけの息の飛散量らしく、近くを歩く者には、たいへんな迷惑である。せめてマスクを着用していればよいが、ほとんどの走者はしていない。一般道路を走るだけの非常識さの持ち主ゆえに、他人の迷惑など顧みない。これらの者たちは、ジョギングジャンキーであろうか。非常時であろうが、自身の欲望を制御できず、迷惑を掛けてしまう。パチンコジャンキーも同様であるが、平時から矯正が必要であった。非常時はとくに、これらに対して強制力のある法律が必要である。