多摩川BBQ

 午後8時すぎ、曇天。気温18~22度。汗ばむような天候である。

 午後4時ごろ、私は突如、発心してサイクリングに出た。マキコは昼寝をしている。私だけで行く。

 天気は良く、外は、わずかに風もある。気持ちの良い午後である。近頃は日本国内いたるところで自粛ブームであるが、じっと部屋に居たのでは軀がなまってしまうので、自転車漕ぎの運動である。

 早稲田通りを西に、どんどん走る。環八通りを横断し、まだまだ進む。すると、青梅街道に早稲田通りはぶつかり、早稲田通りは、そこで終わる。四辻の角に突然、井草八幡宮はあり、思わず参拝。じつに、立派な社殿、神域で、感服する。こんな素晴らしい所があるとは、近所に在していながら30年程も気がつかず、勿体なかったと思う。京都・奈良の神社とかわらぬ佇まいである。

 参拝が終わると、自転車は、そのまま直進し、善福寺公園へ行く。自粛のはずであるが、公園内は、ひどい混雑であった。公園沿いの道路をジョギングする男女が、ひっきりなしに行き交う。ほとんどの人たちはマスクをしていない。自身が保菌者であるかもしれないのに配慮がない。無遠慮な人たちである。

 多摩川の河川敷でのバーベキューが問題になっている。問題にしているのは、マスコミと自粛警察を自任する人たちであるが、私には、屋外の、河川敷でのバーベキューを自粛せよと云う声がわからない。大勢で、大声をあげ、近隣の住民に迷惑が掛かる等も、あるかもしれない。煙りが来て、臭い等もあるかもしれない。しかし、世の中、群れていたり、うるさかったり、匂いが臭い等は、環七通り沿いや幹線道路沿いでは当たり前である。これに文句を言う者はいない。道路沿いは、ときどきうるさかったり、排気ガスが臭いと云うことではない。年中、時間にかぎらず、うるさく、臭いのである。バーベキューは、他人が楽しそうにしているから、よけい、うるさく感じ、臭く感じるのだろうと思う。また、しかし、私は大勢でやるバーべキューをもろ手をあげて賛成しているわけではない。このコロナの時世では、大勢ではなく、単独で、または家族単位で、コロナを拡散させぬように配慮すべきである。大声をあげ、騒ぐのもいただけない。静かにバーベキューをやればいいのである。