事態好転 !?

 午前10時半頃、曇天。本日の最高気温は31度の予定である。ようやく暑さも落ち着き、やれやれである。あまり暑いと昼間の外出はならず不自由の極みであった。
 私の身辺も、日々の暑さの落ち着きとおなじく、ようやく落ち着いてきた。もっとも、落ち着いたといっても事態が劇的に改善されたわけではなく、ただ単に心理的に落ち着きを持ち始めただけであるが、それでも負担は随分と軽いものになった。それから、また、8月の始めには三島行きがあるが、父の介護認定や物置小屋の解体撤去の仕事は、今度はすべて業者まかせで済み、実際の負担は軽い。とにかく、どんなに困難なことでも、ある程度道筋が立てば気持ちは楽なものである。
 まるっきり頓挫していた木版漫画「羅生門」の彫版作業を再開している。つくづく創作活動は、やる気の有無の問題であることを知った。ほんとうにやる気の問題だけである。
 ときには気分をかえて、古銭鑑賞をしてみる。埃をかぶっている古銭アルバムをひらくと、こんな物を持っていたんだと驚くことがある。
 沈郎五銖は、古代中国の「新」の時代の貨幣で、西暦8年から23年の鋳造であるから、キリストが在世中である。そう思って眺めると、また一段と感慨をあらたにする。

▲画像は大きいが、古銭の銭径は12㎜ほどである。手のひらの上にのせると豆粒ほどしかない。