一進一退

 24日、午前4時すぎ、雨天。ぽつぽつと雨が降っている様子である。庇にあたる雨がある。軀具合が思わしくない。まさに一進一退である。薬を飲むのを中止してひと月以上経っているが、ここにきて、また具合がわるい。薬の副作用にしても、ひと月も時間が経っているので訝しく思う。足の疲労感や萎えは薬のせいではないのかもしれない。併しまた、過度な運動や原因らしきものが思いあたらず、やはり薬の副作用なのかと首を傾げている。人間一寸先は闇である。ほんとうに、この言葉を体感している。この先どうなるか判らないが、とにかく生き切ること、「最後の一滴まで生きる」の吾が拙句を胸にやってゆく以外にない。
 木版画「ばら園」の制作は頓挫している。そのかわり今度は小説集の冊子づくりに精をだしている。B4判の100ページほどのものになる。小説は約20年間で書きためていた11篇をまとめたもので、7月の上旬ごろには出したいと思っている。
 ホームページに宣伝を出しているが、今度、中国で開催される展覧会に木版画で参加することになった。もし、どなたか中国に行くようなことがあったらお立ち寄り頂きたい。私は日本にいて展覧会の成功を祈るばかりである。
 それから、青林工藝舎から刊行される木版漫画集「或る押入れ頭男の話」の編集作業が順調に進んでいる。この調子でいけば夏の前ごろには出ると思う。楽しみである。