阿佐ヶ谷めぐり

 午前1時半頃、晴天。室内気温22度。14日の昼間、薬局へビタミン剤を買いに行ったついでに阿佐ヶ谷めぐりを思い立った。と、言っても、阿佐ヶ谷はさほど広くないので自転車で移動すれば10分、15分のところである。併し、過去に住んでいた場所にときおり出向くと、まわりの風景が一変していて驚くことが増えてきた。考えてみるに、25年も経過していれば、変わらないほうが不思議であるが、知っていた場所が変わってゆくことは何か淋しい気持ちもある。とくに馬橋稲荷神社の脇の入口の鳥居が移動され、鳥居をくぐると新築のアパートの一階部分のトンネルがあり、その向こう側に神社の境内が見える。こんな建物を建てていいものかと頭をひねるが、とにかく奇観である。
 阿佐ヶ谷から高円寺めぐりに変更して、高円寺の町並みを自転車を降りて押しながら見学。見慣れぬ店舗が増え、また、あそこも変わった、ここも変わったなどと思いながら過去の記憶を辿ってゆく。思えば高円寺では、パチンコ屋の「赤宝」が業務スーパーに変わって久しく、淋しい。ここは500円で遊べた唯一のパチンコ屋であった。
 環七沿いにある座・高円寺へ行きアックス複製原画展を見学する。ここは地下2階の会場で、割り合いに広く私の複製原画も展示されていた。私が行った時間は、平日の午後3時過ぎのためか館内に人が誰もいなく異空間に迷い込んだような気分になった。