アルフレッド・シスレー展を見る

 午後10時前、晴天。室内温度23度。17日は、マキコと共に練馬区立美術館で開催中のシスレー展に自転車に乗って行ってきた。美術館前の公園広場は児童公園のように改装されていて驚いた。広場のベンチに座ってハンバーガーを食べる心づもりにしていたがベンチがあいておらず、仕方なくベンチ替わりに作られている犬が臥せをしている恰好の作り物に坐って食べた。坐り心地がわるく落ち着かず、また無理やり広場の雰囲気を児童向け、若しくは幼児向けに改変されていて、まるで真綿で圧迫されてゆくようであった。誰かから、みんないい人ビーム攻撃を受けたような感じである。
 シスレー展は、びっくりするほど油絵の展示数が少なく、普段の観覧料が500円のところを1000円はやや高い気がした。併し、そうは言っても、やはりシスレーの油絵(18点)を見ていると穏やかな気持ちになってゆくようであった。それから、どう云うわけか日本の画家の油絵も12点あり、なかでも中村彜(つね)の油絵一点もあり、不思議な展覧会の印象であった。