新作木版漫画制作

 午前7時前、雨天。気温摂氏21度。台風3号が日本列島に来ている。併し、これは勢力は弱く外は静かである。
 あたらしい木版漫画「大きな樹の下の家」を制作している。今回は、下描き原稿をすべて作らずに、下描きが出来た端から彫版をして、バレンで版画を手刷りしている。今は4ページ分の版画が出来た。1、2、3ページは木版で多色2版を重ね、ドライポイントで1版を重ね、計3版にしようと思っている。従来の単色刷りとはちがい手間が10倍になって遅々として制作が進まない。併し、制作は順調で楽しい気分で仕事をしている。この楽しさは無償の行為の楽しさ、自由さ加減で注文仕事では得られないものである。