一本の電話

 22日、午前2時半すぎ、雨天。気温摂氏19度。台風4号が来ている。
 21日の午前中は神経的な部分で極度の体調不良にみまわれて胃痛やら胃の不快感やら肩こり、腰の凝りが尋常でなく、これは普段の凝りではないな、と思いながら、それに蔽いかぶせるように吐気が断続的にきて、やがて連続的になって、とうとう胃のなかの物を吐いてしまった。
 その吐気の最中に電話が掛ってきたのであった。電話は未知の方からで、私の猫の版画を購入され、地方にお住まいで、今度上京の機会があり、そのおりに黒猫堂の店へ立ち寄りたいとのお話しであった。併し、残念ながら店の方は8年まえに閉店になり、いまは無店舗のネット通販のみで申し訳ないかぎりである。
 私の体調が俄かに快方にむかったのは電話がきてからすぐであった。なんだかタイミングがいいなと思ったのは勿論、なにか別のチカラがはたらいているように気もしてきた。兎に角、ありがたい助け舟のような電話であった。