三島由紀夫の小説

午前4時半すぎ、晴天。気温摂氏21度。梅雨に入ったと云うのに雨が降らない。二、三日前より頭皮の神経痛で難儀している。この一見どうってことのない神経痛の頭痛にも、ちゃんと名前がついていて感心してしまう。
 最近、三島由紀夫の小説を読んでいる。わたしの場合は三島にかぎらず殆んどの小説が未読であるので、余生は読書しながら生きてゆこうと思っている。はたして死ぬまでに何冊読めるか判らないが楽しみでもある。それはそうと、三島作品は晩年のものでも二十歳のときのものでも文体に変化が感じられず、初期から完成していて驚いてしまう。私はいま、「岬にての物語」を読んでいるが、文章が美しくて、こう云うのを芸術と言うのだろうなと心服してしまう。