3年ぶりの定期健診

 午前10時半ごろ、曇天。気温摂氏20度。今日は、いくぶん肌寒い。
 10日の金曜日、病院に行った。あまりに体調がわるいので、もしや大病にでも罹っていやしないかと思うよりもまえに、この体調不良をなんとかしないと何もできそうもないので病院に行ったのである。内科にかかると、やけに顔が長い年若い医者は過去のカルテを一瞥して、以前にも来院されましたね、と言った。たしかに今回も右の肺が苦しいと云うことで来たが、3年前もおなじ症状であったらしい。しかし、医者はしずかに言った。せっかく病院に来られたのだから安心のためにも検査をしましょうと。なるほど、何事も安心することは第一であるから、この場合は検査は何よりの薬と言う気もしてくる。検査は血液検査、心電図、胸部レントゲン写真である。検査結果は、コレステロールが若干高いぐらいで問題はなし。肺はきれいなものらしい。ぜんぜん異常がないと医者はしずかに丹念に説明するのであった。
 13日の午後3時、銭湯に行って脱衣、右腕に異常を発見した。看護婦が採血したところが赤黒く、または黄色く変色しているのである。さいわい痛みはないが、ひどく内出血した痕のようになっている。
昼の明るい銭湯のなか右腕を気にしながら体を洗っていった。