手提げ電燈

 午後6時半前、曇天。気温摂氏23度ぐらい。午後2時ごろ起き出して、コーヒーを淹れ、飲む。早速折り畳みの座卓の足を出して作業台を用意する。木版画「ばら園」の手刷り作業も4日目になる。多色木版画であるので、一回の刷りでは全体像は判らない。今は一版で2色を刷っている。エディション(発行部数)を95部に設定しているが、今回実際に刷るのは10部前後を予定している。
 話しはかわり、「過去に気になった物たち」の掲載をする。今回は、手提げ電燈である。これは2005年以後に入手したものであるが、それより以前に版画のなかで描いたことがあった。勿論、私はこの手提げ電燈のことは知らずに描いたが、描いた電燈が手許に来たことになった。

▲木製であり電球があるところが金属製、円形のガラスが嵌っている。

 どうも、この電燈は戦前に造られた物のようで、電池を入れるところに円形のゴム印で「手提電燈」とあるが、文字が左から右に記されるのではなくて、右から左に記されている。

▲木版漫画「黒猫堂商店の一夜」の冊子表紙画の一部
 画像では判りにくいが、今、手許にある手提げ電燈のような物を想像しながら木版画を作ったが実際そうなった。