バラの絵

 21日の午前3時半前、曇天。気温摂氏20度。20日の昼は糠雨の降る日であった。このところ大き目の版画を摺っている。私の場合は小さな刷毛で、インクを版につけてバレンで手摺りしてゆくので、一日に一枚摺るのがやっとである。今日も一枚摺るのに4時間ほど掛った。以前、慣れない版を摺るのに6時間以上掛ってしまい、そのときは、さすがにしばらくバレンを持つのが嫌になってしまった。
 深夜(21日の午前)、バラの絵の下描きをする。木版でバラを表現するのは意外に難しそうである。単に色版を重ねればいいと云うものでもなさそうで困惑している。併し、ここらへんが真に表現の領域になってくるのかもしれないと思っている。