クラーク・コレクション展

 午後11時、曇天。気温摂氏22度。25日は、東京駅近くの三菱一号館美術館で開催されていたクラーク・コレクション展へ行ってきた。この展覧会は印象派の絵画を中心に展示されていて、ルノアールドガピサロシスレー、マネがあり、なんと言ってもクロード・モネの油絵が見られるのは嬉しかった。モネは全部で6点、ほかにギュスターヴ・カイユボットの「アルジャントゥイユのセーヌ川」(油絵)はモネの作品ではないのかと思われるほどモネの作風に酷似していて、併し、絵に嫌味はなく、気持ちよく首肯できる秀作であると思われた。・・・モネの絵を見ていると、つくづく油絵が描いてみたいと思えてくる。なにも考えずに、感覚だけで筆をうごかしてゆきたいと思う。無心の作業。無償の行為。これなくして精神の解放はぜったいに訪れないだろう。思えば遠くに来たものである。