夜、街へゆく

 午後11時前頃、阿佐ヶ谷の街へ自転車でゆく。運動不足の為か足が疲れたように痛い。併し、痛みを無視して書店で立ち読みをする。今更ながらであるが、漫画の描き方の入門書を何冊か見る。併し、本に載っている漫画の絵柄についてゆけずページをしずかに閉じる。また、文庫本で出ている文学シリーズの漫画をみつけ、ページを開いて愕然とした。これはこれで若い読者層には受け入れられるのであろうが、自分の感覚とあまりにも隔たりがありすぎて埋めることができない。わたしが今の時代に若い人たちにむけて漫画を描くこと自体に疑問を感じはじめてしまった。それに書棚から北冬書房ワイズ出版の本がきれいになくなっているのが気になった。青林工藝舎の本は棚の一番上であったが健在であった。