トランプ旋風終了?

 午後3時前、曇天。気温摂氏15度程。テレビでも、ネットでもトランプ氏に関する情報が一旦終った感じがする。無理に終わらせて情報操作しているのかもしれない。併し、始まっていないものに対して、あまり騒ぎ立てするのもよくないだろう。兎に角、トランプ氏は次期アメリカ大統領であるので批判はともかく大いに期待しなくてはならない。
 木版漫画「羅生門」の制作は順調に継続している。今は2枚目、3枚目の見開きページを作っている。ひさしぶりに見開きページで、ドーンといきたい。まあ、ようするに気持ちよく木版画をつくりたい思いが強いわけである。やはり私は、漫画か版画、どちらが重要かと問われれば、版画と答えてしまう。もともと版画家、画家であったので、絵のクオリティーは下げたくない。描きとばしのエッセー漫画の線描のようにコスト重視の作品は、結局、人々の記憶に残らないだろう。これからは積極的に画家として採算どがえしの、芸術の神に捧げる漫画制作をしてゆきたい。

▲版木に下絵を写したもの。羅生門は門が五つある巨大なものであった。
 芥川龍之介の小説「羅生門」にあるように、地震、辻風、火事などにみまわれ羅生門はボロボロになっている。特に瓦屋根の破損はひどく、これは熊本地震のときの熊本城天守閣の屋根瓦の状態を参考にした。熊本城の屋根瓦は度重なる地震で、結局、瓦一枚残さない状態になってしまったが、羅生門の場合は、一方の鴟尾を残し、震度6程度の地震に、一回遭った程度にしておいた。