トランプショックから一転 !?

 午後2時ごろ、雨天。気温摂氏12度程。小雨が降っている。室内でも暖房を入れないと、すっかり寒い時節となった。
 世界中でトランプショックなる状況が巻き起こって、いま当の本人は、選挙期間中に否定していたオバマ大統領と逢って政権移行の準備に取り掛かっている。併し、以前のようにトランプ節やトランプ調はなりをひそめて、至ってしおらしい、あたりまえな、常識的な次期大統領像になっている。この調子でトランプ氏も、いい意味で、アメリカ国民を欺く大統領になれば、安定的な良識のある人物になれるだろう。
 つまり、壁を作らず、イスラム教徒、移民を受け入れ、核拡散もしない。TPPもずるずると実現してゆく。それから、アメリカの世界の警察としての役割も放棄しない。
 もし、トランプ氏の発言を実行すると、世界中にいる無法者たちの思う壺となり、アメリカ自体が無法国家になってしまう。さすがに良識あるアメリカ国民の大多数が、それはさせないだろうと思う。現にトランプ氏も、選挙を終えて常識の域に戻りつつある。
 問題は、アメリカ軍の海外駐留費の負担である。歴史を知らないと、アメリカが無条件で負担をしているように感じるかもしれないが、アメリカは各国で負担するだけのことをしてきたわけで、たとえば日本が東南アジアの諸国に戦後資金を出しているようにアメリカもそれをするべきである。その歴史を見ずに今経費ばかりをみると無駄のように感じるかもしれない。併し、あえてトランプ氏やトランプ氏を選出したアメリカ国民の考えを肯定してみると戦後70年以上の時間が流れ、ここでひと区切りしようと言うことかもしれない。
 日本や米軍駐留の各国は自立した軍隊を持ってゆく。つまり日本にとっては憲法の根幹を揺るがす事態になっているのかもしれない。国家である以上武力を持たない国家はなく、ここにきて70年考えることを止めていたことを考えなくてはならなくなったわけである。黒船が来て、国家が動揺し、太平洋戦争で国家が破滅し、いつでも外圧により国家の在り方が変化してきたが、今もトランプと云う外圧で変化をするかもしれない。トランプ氏は日本にとって負担な人物であるが、大多数のアメリカ人の要求の代弁者であるとしたら、この言を受け入れて日本の今後のあり様を一考するのもわるくない気もする。