木版漫画「羅生門」の制作 !!

 26日、午前0時すぎ、曇天?室内気温摂氏20度。外は随分と寒くなってきた。ギャオでゴジラの映画を見たりしている。全28作品中半分ぐらいを見終えた。ゴジラと云う、どうひっくり返してみても有り得ない設定ながら見入ってしまう。もっとも、昭和のゴジラではなく平成になってからのゴジラであるが、昭和のほうは、やはり作り物の瑕疵により有り得なさ加減がきわだってしまって見続けることが出来にくい。
 それはそうと、話はかわって、かなり前から念頭離れなかった芥川龍之介原作の「羅生門」の木版漫画化を進めている。今回は、前回までの制作とちがって下描きを完成しないまま一枚いちまい完成原稿をつくる方法に変えている。これは作品全体が出来上がるのは相当時間が掛るだろうとの思いからであり、また下描き原稿のまま長時間放置すると彫版作業に掛らずに終わる危険があるためである。以前にくらべ私自身の木版漫画にたいする想いに変化があり、手放しで作業をすることが出来なくなっている。私が私を見張りながら、ときには叱咤激励する如く接しなければならない。しかも東京と静岡との半介護の二重生活を強いられては制作どころではない。併し、このように制作が風雨に晒されるような危機的状況になっても、ここから出発して制作をするぐらいの気概がないといけないのかもしれない。・・・また、併し、そんなことが出来るのであろうか?