昼間に公園

 20日、午前2時すぎ、曇天。気温摂氏5度。19日の午後2時頃起床して、2時半にはマキコとふたりで近所の公園へ行った。近頃は「二番煎じなアートな気分」に時間をさいて、暇さえあればそれについて考え、ノートにアイデアを書きとめている。それも今では回数をかさね、4回目を掲載している。それぞれの回ごとにテーマを決めて書いているが、回によっては途中で「・・・つづく」になっている。
 今日の昼間も、「二番煎じなアートな気分」の第2回目の「告白アート」の続きをするために公園に行った。併し、そのあまり広くもない公園は、どう云うわけか子供が5人ほどいて騒ぎまわり、また主婦らしき若い女性たちが5、6人ほど公園内の中央にたむろしていて、とても「アートな気分」ではなく、すぐに退散と云うことになった。仕方がないので、もうすこしひと気のなさそうな、小さな、陽のあたらない公園をめざして自転車を走らせた。あたらしい公園にも、人はいた。若い母親と2歳ぐらいの子供であった。まえの公園とはちがい、静かに遊んでいる。私たちも公園の脇に自転車を停め、静かに公園に入っていった。私たちはなるべく気配を消すように、慎重に、静かに、しかし、正確に「アートな気分」を実行していった。
 しばらくして、私たちの、今日のすべての芸術行為が終わったころ、小学生2、3年生ぐらいの男の子3、4人が元気よく公園に入ってきた。私たちの足元にある芸術行為の跡をみつけて、さっそく騒いでいる。どうやって、やったの? と、みんな騒いでいる。私はおもむろに袋の中から、芸術の、秘密の素を出して見せてあげた。