木版漫画制作開始

 午前7時、曇天。気温摂氏22度。昼夜逆転生活の日々。ストレス性自律神経失調症と云う言葉があるかどうか判らないが、私の体調はまさにそれになっていて、ちょっとでも気に入らないことがあるとスイッチでも入ったように瞬時に軀具合がわるくなる。であるので、なるべく気に沿わないことからは逃げることにしている。
 私にとっては、木版漫画制作はほどよい心の静養になっていて、過労にならぬかぎりは塩梅がいい。今は、芥川龍之介原作の「蜘蛛の糸」を漫画化している。鉛筆による下描き作業なので彫刻刀をつかった力仕事のように疲れないのがいい。この作品は、原作の文字数が多いので大まかな計算によると漫画原稿は42枚くらいになりそうである。これと云って発表する予定はないのでぼちぼちやってゆこうと思っている。
 詩集「青い空」の添付版画の印刷作業は肩や腰の凝りにより2日間休み。3日目の軀の調子をみて判断する。笑ってしまうが、歳を取ると連続した力仕事ができず私は一般社会では通用しない廃人のようである。