アライグマの食事

 午後2時前、晴天。気温摂氏29度。六月とは思えない暑い日が続いている。昨晩、猫の額ほどの私の庭で、なにやら怪しい物音に庭に出てみると、二階の窓の手すりの上に黒いもっそりした影と二つのキラリとした目があった。猫?、猿?、タヌキ?と思いを巡らしていると手すりの上を器用に移動していった。身の動きからいって猿ではなさそうで、またタヌキの木登りはないとして、では手軽なところで猫の悪戯かとも思ったが、木登りの猫はいるにはいたが、手すりをするすると移動する猫はサーカスにでもいかないといそうにない。結局、騒動の主はアライグマと云うことで落ち着いたが、昼に庭に出てみると、庭の土の上にたくさんの枇杷の実の食べかすが散らかっていた。