放水路落日を読む

 午後1時前、雨天。気温摂氏21度。東京でも梅雨入りして、今度は台風が近づいているらしい。庭の枇杷の実は黄色く熟してきた。
 先日から、画家 長谷川利行の日常生活を描いた「放水路落日」を読んでいた。これは利行の友人の矢野文夫が書いたもので当時のようすを知るうえで貴重なものである。併し、文章の半分以上は矢野をモデルにした昌助なる人物の生活風景が描かれていて、利行の伝記と云うよりは矢野の私小説に利行も頻繁に出てくると云うような塩梅である。
 先月の下旬ごろから大判の版画「気球旅行」を三枚摺り、手彩色をした。また今月に入って版画「チェロ」七枚を摺り手彩色をした。