もうすこしで・・・

 午後6時、曇天。気温摂氏31度。あと、もうすこしで私のほうの本づくりはだいたい完了する。あとは編集部まかせであるが、よい本ができることをひたすら祈念するばかりである。
 9月20日南伸坊氏との対談が決まり、緊張している。私は人と会って話しをするのは得意ではなく、所謂営業べたであるが、まぁ、そうも言っていられず頑張るしかない。この対談は次号アックスでご覧になれます。
 それはそうと、版画堂のカタログなどを見ていて、ふと思ったが、何故女性像には裸の絵画があるのか、と云うことである。これは古今東西しばしば目撃することができるが、女性を裸にして、それを絵画にしたり写真にするのは、どう云う思慮であろうかと思う。たとえば、私が妻を裸にして油絵を描き、それを衆目に晒す。芸術と言えばきこえはいいが、破廉恥と言えば破廉恥な行為である。そして、その絵を売るようなことがあれば、それはもう亭主が女房を売りとばす売春行為のようにも思える。
 併し、そういきり立っても仕方がなく、私が妻を描かず、だれか私が知らないモデルの女性を描けば妻を売る背徳感から遁れることができるだろう。勿論、売春宿の親爺の心境からは遁れられないが。