土浦菊まつり

 午后5時まえ、曇天。土浦市の、本日の最高気温17度。風がつよく、体感温度は低い。

 午后2時ごろ、マキコとふたりで土浦城跡(亀城公園)で開催されている土浦菊まつりに行ってきた。平日ということもあるのか、観覧者は私たち二人と、もう一人の老婆だけであった。主催者たちが集うテントのなかには老人だけで、若い人の姿はない。菊まつりを見る私も老人の域に達しているようで、すこし気落ちした。併し、眼の前に陳列してある菊の鉢は、どれも見事で息をのむばかりであった。

 花の精があるとしたら、これに宿っているのでは、と思うほどであった。そして、会場にはたくさんの菊の花がならんでいた。

 紅白の幕が菊まつりを盛り上げている。

 受賞した菊たちは、ひときわ見事であった。

 可憐な花弁の菊も、また気持ちをくすぐられる優品であった。

 それから、私としては、このような鉢が好みである。実に素晴らしい趣向で、欲しいと思わせる実力があった。会場では、老人ばかりが屯していたが、陳列されている菊たちは、みな若わかしく、だから老人たちに愛されているのかとも思えた。