木版画「祭りの帰り道」

 午後3時まえ、晴天。気温21度。晴れたり、曇ったりしている湿気の多い天気である。風も幾分吹いている。

 先日、出来上がった木版画「祭りの帰り道」を掲載したい。

 用紙が丸まっているので画面も湾曲している。実際の版画は湾曲していない。最近の作画は、へんに気負っていない分、面白みに欠ける彫りになっている。これは300枚以上版画を彫って来た経験による弊害かもしれない。併し、この版画も極めて優良な画面であり、申し分ない作品になっている。が、冒険が無くなっている部分に不満はある。もっとも、これは欲張りと云うことかもしれない。私も、自分の仕事であっても天才の仕事に触れてみたいと云う欲が出てきているのである。