結婚指輪は780円

 午前8時半すぎ、晴天。本日の土浦市右籾の気温-1~13度。昨日にくらべて、やや寒い。併し、あと二日ほどすると、これより春日和がつづく予報である。土浦に居ると、東京にくらべて寒いので春の到来が待ち遠しい。

 先日、結婚28年目にして結婚指輪をはめることにした。妻と一緒に暮らして、付けたしてゆくことよりも、むしろ引き算の生活をしてきて、あれもこれもいらないと捨てて来た人生であったが、人生の終盤を実感して、慌てて何事かを搔き集めている次第である。

 結婚指輪は、アマゾン通販で購入した780円(送料込み)のステンレス製指輪である。私は14号サイズ、妻は11号サイズ、二人分で1560円であった。これを高い買い物とみるか、安い買い物とみるかは人それぞれであるが、私は安いとは思っていない。

 指輪もそうであるが、仏壇、墓所など不要であると昨今世間で断定されている物が近頃私の身辺に寄って来て取り付いている。若い頃は、そんなもの、まったく不要であると盲断していたが、自分の決定ではないところで事態は推移して、兎に角、不要な物たちに囲まれている次第である。

 不要のついでに、結婚指輪とは別の指輪を右手の中指にはめている。妻は、私にそんな趣味があったのかと半ばあきれているが、タングステン製の幅8ミリの18号サイズの指輪は金とおなじ比重で重く、16グラムもある。そして、ダイヤモンドのように硬いらしい。一部金メッキが施されているので、いっけん金製品のように感じる。