時代の転換期

 午後0時すぎ、雨天。本日の気温6〜10度。今は、たぶん外気は10度以下、寒いだろうと思う。4月3日に腰を痛めて、そして、6日に悪化させてから10日にすこしだけ外に出たきりで、屋外に出ていない。今日も、まだ一度も出ていない。だから、外のことは判らない。
 木版漫画「羅生門」の版木への下絵写しの作業は順調に進み、32枚目まで終了した。この分でゆくと、あと2日もすれば全34枚の作業は終る。その次は、いよいよ版木の彫刻作業である。一枚彫るのに、一日以上掛るので、少なく見積もっても34日以上掛る計算である。まあ、実際は2ヶ月ぐらいだと考えている。
 部屋のなかだけに居ると、外のようすが判らない。ネットやテレビのニュースではアメリカがシリアを攻撃して、北朝鮮が刺激されているらしい。もし、北朝鮮関係で紛争になれば日本も無事ではいられない等ニュースでは流れている。もし、北朝鮮核兵器があり、ミサイルが日本に、東京に飛んできたら、このアパートの部屋も吹き飛んでしまうのであろうか。すると、いま制作中の「羅生門」の版木も焼かれ、私の軀も焼かれる。想像しにくいが、ほんとうに、そんなことが実際に起こりえるのであろうか。たしかに想像の外であった原発事故はほんとうに起きてしまった。原発事故は、原発がなければ起きなかった事故である。たとえ大地震が起きようとも原発事故は発生しえない。北朝鮮からの不安も、朝鮮戦争がなければ北朝鮮は存在しえず、いまの問題もありえない。すこしだけの不安要素が次第に大きくなり、やがて破滅的になってゆく。原発を廃止することも、朝鮮半島が安定することも簡単ではない。併し、改善されなければ、われわれは、どうなってゆくのであろうか。