「俺たちに偏差値はない。」を読む

 午後10時前、曇天。気温摂氏8度。わりあい暖かく感じた一日であったが、日中でも気温は高くない。
 昨日の衆議院選挙では民主党が悪夢のような大敗北を喫して、もう立ち上がれそうもないほどである。負けるとは思っていたものの、これほどとは思わなかった。国民の気持ちは恐ろしいほどである。
 それはそうと、畏友福澤徹三氏の新刊「俺たちに偏差値はない。」を読んだ。単行本の帯文には「草食系男子が1979年にタイムスリップ!」とあり、また、「あの頃が蘇る、昭和青春グラフティ!」とある。帯文のとおり楽しい娯楽作品になっている。私は、小説を読んでいてあの80年代に入るころの、なんとも中途半端な煮え切らない時代を思い出してしまった。実を言うと、私は自分が青春時代をすごしたあの頃が好きではない。しかし、これはきっと、誰しも青春時代はうっとうしいような直視しがたいものがあるのかもしれないので小説とは関係はない。小説はとても面白い作品になっているのである。