今は戦時下 !!

 午前0時半ごろ、曇天。気温3度。寒い。外のゴミ箱に、もえるゴミを入れにゆくと、じっとしていられないほど寒い。

 安倍総理が、やっと決断した。全国の学生たちの通学を停止して、自宅待機にしたのである。併し、大人は通勤電車やバスで感染するので、まだまだ対応が甘い。大人が感染すれば、子供も感染する。大人が死に、子供だけになると疫病孤児が増えてしまう。それも困る。今は、戦時中である。その自覚のない日本国民のなんと多いことであろうか。敵は、見えないウイルスの大群である。手をこまねいていると国民の多くが戦死してしまう。戦時中に、卒業式がどうの、修学旅行がどうのと言っている場合ではない。命の問題である。死なない為に何ができるか。何をするべきなのか。空襲のときのように防空壕にこもっているべきである。国民ひとしく自宅に籠城すべきである。ひと月掛ろうが、ふた月掛ろうが、貯金がすべて無くなろうが、死闘をすべきである。そうしないと大切な命が失われてしまう。今度のウイルスは強敵である。9年前の震災のときの、原発メルトダウンよりも、短期的には深刻である。ここはひとつ、飛んでくる弾丸をよけるが如くウイルスを避けて籠城すべきである。

  籠城すべきところを籠城せずに、コンサートを開いている音楽家がいる。そして、それを見に行く観客がいる。若気の至りと済ませるわけにはいかない。跳ねっかえりを演じてみても誰も感心しない。今度のウイルス災厄は、災厄のなかを敢然と行って表現活動を増幅させたり、いい恰好をつけることはできない。まるで次元のちがうことが起きているのである。この災厄は表現活動の材料にはならない。地味で、暗く、とりつく島もないのである。われわれは丹念にウイルスを撲滅するしかない。撲滅するには個々が自宅に逼塞して、自身の軀でウイルスと戦い、そして、勝つしかない。まさに暗闘である。楽しくもなく、孤独で、辛く、淋しい。併し、われわれは戦い、勝たなくてはならない。それだけは判っている。今は、個々が勝手なことをするときではない。列を乱するウイルスにつけ込まれる。