異様な沈黙

 午後2時すぎ、晴天。気温摂氏22度。先日、阿佐ヶ谷駅前を歩いていると、あしなが募金と獄中42年とかの奪還街頭運動をやっていた。道行く人々は、それらに殆んど無関心で通りすぎていった。その他に、なにか、今の北朝鮮関係の現状に対する運動や行動がないかと、あたりを見回して見たが、なかった。一歩まちがえばミサイルが飛んでくるとネットの記事では言っているが、みんな大人なのか、冷静なのか、静かにしている。慎み深いのかもしれない。文字通り座して死を待っている。
 やはり、今なにかをすべきなのかもしれない。平和的運動、非戦闘。併し、狂人相手では、それも効果的ではない。戦争をしようとする者は、みな狂人、精神病者だと言っていいと思う。それを野放しにしている現状は、やはり異常である。思えばわれわれは異常な世界に住みつづけ感覚がおかしくなっている。立ち止まって考えてみればわかる。世界の為政者は全員感覚がおかしくなっている。併し、おかしくならないと為政者にはなれないのかもしれない。
 このような時であるが、木版漫画「羅生門」の彫版作業は続けている。いまは5枚目をやっている。