ルアー三昧

 午後2時半すぎ、曇天。気温32度らしい。今は、もうすこし下がったかもしれない。兎に角、蒸し暑い一日である。

 全国的に長雨がつづき、うんざりしている。水害被害も酷く、暗澹たる気持ちになる。しかも、コロナ禍は第二波が到来し、併し、日本政府は経済活動を優先したいようで感染対策が後手に回っている。

 こう云うときだからこそ、趣味ごころを全開にしてゆきたい。

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 上掲の画像は、アメリカ ヘドン社のルアー(疑似餌)である。ルアーの塗装はCBOと云うカテゴリーのもので、製造年代によって多少の色具合にちがいがある。私は、左側の3点の色具合が好みであり、腹の部分が光沢のないオレンジ色の物がいい。

 こちらのルアー収集も、14歳頃に、資力不足で購入できなかったことが根にあると思われる。こうして、並べてみると、なんと云うことはない。購入するまでの情熱の高まりはあったが、今は落ち着いている。それほどの感動はない。歳を取ることは、つまらないことである。老化は、感動する感覚までも老化させるらしい。ひとつ一つ、過去の感動の記憶を辿って、そして、再び感動を呼び覚まそうとするが、併し、過去の自分の感動の感覚は、今の自分には適合せず、だいたい空振りに終わる。このルアーもヒットを打ち、一塁ベースを回った感は薄い。

 併し、依然としてルアーは、私の心のなかでは埋れ火のように燃えている。消えてはいない。それは、ルアーは実際の釣行と結びついているからである。釣りに行かないかぎりは、釣りにたいする幻想は消えず、釣りは14歳のときの夢想と結びついて、なにごとかの思いを結晶化してゆく。