木版漫画「蜘蛛の糸」制作

 午後6時前、雨天。気温摂氏9度。冷たい雨が降っている。昨晩は、午後10時半すぎ、近くのコンビニに自転車で出かけた。いろいろと菓子などを買い込み、帰路自転車をこいで歩道を走っていると、突然バランスを崩して自転車ごと倒れ込んでしまった。田舎の夜道は街灯もまばらで、道は殆んど見えない。歩道と車道の境目の石にタイヤが乗り上げたようであった。自転車ごと倒れ込んでしまったが、どうにか私の軀は片足だけで着地して路面にころがることはなかった。併し、私のなかでいつまでも忌々しい気持ちはなかなか消えなかった。誰にたいしてか、何にたいしてかは判然としない。いま私たちが置かれている現状にたいしてかもしれない。
 木版漫画「蜘蛛の糸」はバレンによる手刷り作業に入っている。今は9枚目までを刷った。
 介護生活は、もうすこしで二ヶ月になる。父親はなかなか退院してこない。これだけ入院が続いていると、もう退院は永遠にこないのではないかと思うことがある。併し、父親は退院できるぐらい軀は元気である。