冬の読書

 午後11時前、晴天。気温摂氏10度。わりあい暖かい。冬の夜長に読書をする。福澤徹三著「怪談歳時記」は、怪談文学ファンのみならず純文学ファンにも楽しめる一冊である。とくに、「神無月 紅葉の出口」は秀逸で、私も楽しく二回読んだ。それから、「皐月 五月の陥穽」と「卯月 迷える羊」は刺激的な作品であった。総じて、楽しめる短編小説12話で構成されている文庫本で、お得な感じで、お勧めである。凄く怖い、気持ちわるいと云う本ではないので、ホラーファンでなくとも読める一冊である。