NHK教育テレビをみる

 10日の午前5時前、小雨降り。気温摂氏18度。9日に、福島での音楽祭のテレビ番組をみた。遠藤ミチロウ氏、坂本龍一氏などが出演し演奏していた。そして、詩人の和合亮一氏が詩を朗読していた。反原発の集会の色合いが強いようで、NHKでこれを放送するのは意義深い気がした。
 随分大雑把に言うと、東京は長州薩摩で、福島は会津で結局またしてもやられたと云う呪詛がつよいような気がしたのは私だけではないような思いでいる。集会のなかで誰かが言っていたが原発問題は福島だけにとどまらず、日本だけでもなく、これは世界的な人類全体、地球規模での話である等の趣旨のことを言っていた。なるほどその通りで、原発問題は小さな地域にとどまることはなく広範囲で長時間の問題になってしまう。やはり人の手に余るものだと思う。電気は必要であるが街が人が滅んでしまっては何もならないだろう。・・・もうひとつ、集会のなかで、「蓋をしないこと」ということが出ていた。これは福島の現実を直視すること、そして、原発が日本の中にたくさんあって、それらが今でも一部稼動していることと、いつ何処の原発地震によって壊れ、また放射能が撒き散らされてもおかしくないことを言っているのである。それらの事実に蓋をして考えないで生活するのは案外簡単かもしれない。併し、蓋をしない勇気をもたないと何時まで経ってもかわらないだろう。