初秋のおじぎ草

 午后1時半すぎ、晴天。気温32度。初秋にしては暑い。残暑と言うには、時期が過ぎている。

 ぶり返した暑さのなか、オジギ草は元気である。初夏から茂りはじめ、今では黒椿を押しのけて繁茂している。

 オジギ草には以前から愛着があるが、その愛着の質は判然としない。植物なのに動物のように動きがあるところがいいのか、または整然と並んだ葉の形が好みにあっているのか、トゲがあり、無防備でないところがいいのか、よく判らない。一年草であり、冬には枯れてしまう。また春になって、種から始まる。潔いところも気に入っているのかもしれない。このオジギ草は、植木鉢に落ちていた種から成長したもので、私が意図して植えたものではなかった。それも気に入る一因かもしれない。