ついでに

 午後5時、曇天。昨日の天気予報では、今日の天気はほとんど雨天の筈であったが、どうにか雨降りにはならずにすんだ。空を気にしながらも図書館へ借り受けた本4冊の返却に行った。ついでに、ぶらっとした気分で自転車を走らせると、いつのまにか西友に到着していた。吾ながら変り映えのしない行動範囲で辟易するが、仕方ないので今日の夕飯の買い物をした。先日、大分の妻の実家からかぼすが送られてきたので、夕飯のおかずはサンマの塩焼きに決まった。さんまだけを買うつもりで店内をうろうろしていたら、あれもこれもと目について、結局2500円以上の買い物をしていた。これでは図書館へ行き、気儘な自転車の散歩の筈が只の買い物になってしまっている。
 2、3日まえからネットのdTVでドラマ「JIN-仁-」を見ている。これは随分まえにテレビ放送されているときも見ていたが、ビデオでまとめて見ると感動もひとしおである。何故か私はこのドラマにたいへん惹かれているが、それは話の筋書きは勿論、役者の演技がとても良くて引き込まれているが、ひとつにはタイムスリップ物のSFであること、そして、やさしい蘊蓄医療物であり、時代背景が緊迫感のある幕末、それから登場人物が魅力的な歴史上の偉人たちであり、それになんと言っても男性優位の悲哀の恋愛物であり、美しい女性たちが一途にひとりの男性にたいし真心を尽くす。男性冥利につきる話である。それに良い人間性の人たちばかりが活躍する。書き出してみると阿保らしいドラマであるが、このような旨味成分たっぷりのドラマは世に受け入れられるのだろう。