焚書と坑儒

 午前2時半、晴天。日中は30度を超える暑さで閉口している。7月15日からは、とうとう平成の焚書法が始まる。いまだに日本は西洋の列強の顔色を窺った政策で、東洋的な豊かさやおおらかさが軽蔑されて禁止されてゆくのを憂う。描かれた対象が少年少女というだけでヒリステリックに反応するのはキリスト教的反応というべきか。日本はキリスト教の国ではないので、それはハッキリしておいたほうがいいと思う。日本は仏教と神道の国である。とくに伊勢神宮をはじめ日本全国には神社があり、正月には神社へお参りに行っている。勿論、寺院にも行っている。キリスト教の教会へ行く人もいるだろうが、兎に角、信教の自由はあるにせよ、日本は西洋ではない。東洋にある、ひとつに島国にすぎない。この、あまりに小さい島をめぐってアメリカが戦略的に日本の土地が軍事基地として必要だからと言って、西洋流に日本人の感覚まで捻じ曲げる必要があるのか、ということである。アメリカはそろそろ日本への占領政策を捨てて日本から出てゆくべきである。そして、日本は、コストが掛るとか言わないで、国としての体を成すならば自前の軍隊をつくる以外にない。もっとも、憲法9条を堅持したまま最強の軍隊を持つ。当然といえば当然すぎる話で、今までこの問題を先送りにしてきただけで、いつ、やるか、今でしょ。の先生のように果敢に変化を求めていかなければならない。・・・併し、ここまで書いて、ひとつ、本当の私心を言わせて貰えれば、私としては、軍隊はいらない。平和がいい。みんな仲良くしていたい、である。憎しみ合わずに助け合い、愛し合う世界を求めている。そんな世界が実在するかは判らない。併し、求めている。
 坑儒のほうは、明確に発現していないが、沖縄の米軍基地移設問題や日本全国の原発の完全廃炉問題について意見を述べたり希望を伝えることを封殺する動き、または憲法9条を曲解して戦争へとむかわせる動き、人々の良心を穴の中へと封殺する動きだろうと思う。私個人としては、宮崎アニメはとくに好きではないが宮崎駿氏の沖縄基地問題への発言等には敬意を持って支持する。たしかに中国の動きに対して、チカラにはチカラと云う発想では、根本問題の解決にはならず中国の良心的な人々と連携してより良い世界を構築してゆくことこそ、真に求められていることだと思う。また、北朝鮮との諸問題も然り、どの国にも良い人たちは居るはずで連携は必要だと思う。
 まあ、私の考えは、いつでも流動的で確固としたものがないが、ただひとつ言えることは、より良い暮らしがしたいである。