市役所通い

 午後11時前、曇天。気温摂氏17度。日中は暖かな一日であった。昼すこしまえに三島市役所に行き、介護保険の申請をしてきた。これから私たちの生活がどう変化し、どうなるのか判らないが、両親の望むようにはいかないことは確実で、一波乱ありそうである。このことは、きっと人の死のように大きな変化をするときと同様に、死ぬ前段階としての変化として用意されていることの一部のようにも思われる。不幸にも私の両親には自分たちが辿ってきた人生のなかでこのようなことが用意されていたのである。息子の私としては両親の苦悩をすこしでも和らげることができればと思っているが、ひとりの人間が、ふたりの人間にたいして出来ることの限界も感じている。

▲市役所に向かう途中にある伊豆箱根鉄道の線路である。線路に手が届きそうなぐらい低い。