寒い毎日

 午後8時前、晴天。気温摂氏2度。冬だから寒いのは仕方ないが、併し、寒い。年をとるにつれ毎年段々寒さがつのってくるように感じるのは、気のせいばかりではないようだ。寒いのもあるが10日程前より肋間神経痛が出て閉口している。神経痛はおもに左側であるが右側も傷んだり、また同時に両方が傷んだりしてたまらない。そして、軀全体の自律神経が不調のようで不整脈のような動悸もある。これにそろそろ春の花粉症も加わっているようで忙しくて仕方がない。あまり賑やかなので、私の軀の外にいて、この状況を傍観している。 
 版画家の田中恭吉の展覧会カタログを再読している。この本は2000年の刊行であるから、もう12年も経ったことになる。23才で夭折した版画家の仕事はもうすこしで描かれてから百年が経とうとしている。百年経っても描いたときの若々しさは失われず遺されているのは作家にとってこの上のないことだろうと思う。