エアーフィッシング

 午前11時すぎ、晴天。気温摂氏10度程。天気晴朗なれど風つよし。この頃は、木版漫画の冊子刊行もひと段落して、今は空白期間と云うか、お休みにしている。

 先日、釣り道具のルアー(疑似餌)の整理して、それを壁に掛けていたら、なにやら40年前の感覚が蘇ってきて、郷愁と云うのか懐古と云うのか、いまルアーを中心に釣り道具に熱中している。もっとも、ルアーのみに熱中しているのではなくてルアーフィッシングに熱中しているのであるが、今の時季はルアー釣りにとってはオフシーズンで、まだ寒いので春まで待たねばならない。で、あるから、釣りをしている空想、エアーでフィッシングをして熱中しているわけである。

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▲アブガルシアのルアーケースに入れたヘドン、ラパラのルアー。

 中学生時代に買えなかったアメリカ製、フィンランド製、スエーデン製の未使用品に近いルアーをヤフーオークションなどで買い集めている。あの頃は、日本製のオリムピックやダイワの、海外ルアーの安価なコピー品しか買えなかった。そのときの思いが、いま出ている。そして、アメリカ製のフェンウィックの釣竿を求め、リールはフランス製のガルシアミッチェル300を入手した。これらの釣り道具は今では時代遅れで、機能的にも劣っているが、併し、あのときの思いを叶えるには今の釣り道具では駄目である。あのときを、もう一度再現して、やり直さなくてはならない。

 それから、釣り場である。残念ながら東京都内では近くの有力なバス釣り場は限られていて、多摩川、荒川などは電車に乗って行かねばならない。もともと釣りなどは手軽に無料で出来るものと思っていたので、金が掛ると云うのは心外であった。併し、多少は、金が掛っても釣りをしてみたい気持ちがある。釣りは、魚とのやり取りと云うよりは、魚を取り巻く環境との対話である。釣れなくても自然のなかに居て気持ちが良くなれればいいのだろうと思う。