寒波襲来

 午後5時前、曇天。気温−5〜5度。これは三島の気温である。随分寒い朝であった。水道管が凍って、一時お湯が出なくなった。やがて出るようになったが、暫時は困惑した。
 1月21日から三島に滞在して、23日に退院する父を三島の家に迎え、介護している。もっとも、介護は素人であるので、一歩もあるけない父を廊下を引きずるようにして家のなかに入れ、そして、ベッドの上にあげるのに往生した。こう云うことは玄人は簡単にできるのだろうが、素人は悲しいもので、簡単にベッドにあげることは出来ない。10分、15分ぐらいはいろいろと逡巡して、とうとうチカラまかせにあげてみると、今度は私の腰、肩、腕、脚、背中、両手に、普段使っていない筋肉を使った為に、身に覚えのない痛みが走った。
 やはり、普段やっていない目新しいことをすると疲れる。疲れ方が若いときとちがって、命を削り取ってゆく不気味な手応えがあり、閉口する。