続続続・木版漫画づくり

 午前7時丁度、曇天。気温摂氏25度。いくぶん過ごしやすくなってきた。併し、雷をともなうゲリラ豪雨には閉口である。
 木版漫画「或る押入れ頭男の話・ゴミ屋敷」の制作は継続中である。いまのところ、9枚目の彫版が終わり、次は10枚目に掛ることろである。このぶんでゆくと八月が終わる頃には版下製作も完了していると思われる。
 この夏は、ありとあらゆる体調不良に次々とみまわれてゆくが、どうもそれぞれ一過性のもののようで右下の歯痛もなにもせずに治まり、今度は左上奥の歯茎が腫れて塗り薬をつけている。それも日が経つにつれ収束してゆくようである。ひどい肩こりは磁気のネックレスを首に巻くことで劇的に改善されている。気のせいかもしれないが、私には効いているのかもしれない。
 最近は彫版のあい間に映画をよく見ている。SF映画の「プロメテウス」は期待を抱かせる題材で、物語の途中まではおもしろかった。戦争映画もいくつか見たがアニメ「はだしのゲン」の父親と姉弟が生きながらに家の下敷きになって焼け死ぬ場面は凄惨を極めている。しかも、その焼け跡から父、姉弟の頭蓋骨を拾ってきてバラック小屋のなかの棚に置く場面は悲しいを通り越して猟奇的ですらある。この映画は実話をもとにしているので多分ほんとうのことなんだと思うが、戦争はいつでも普通に暮らしていたひとたちを狂気の世界に落とし込むようである。