謹賀新年

 午前11時まえ、晴天。気温8度。寒い。冬らしい新年の幕開けである。全国的に寒いとネット記事にも出ている。

 あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。とくに今年から年賀状を廃止して、メールでの通信のみにしようと思っています。統計によりますと、年賀状の発送件数が全盛期にくらべ半減しているそうで、それはそのはずで、ネットの時代に葉書の通信はナンセンスなのでしょう。しかも一通信ごとに葉書で63円の料金はありえません。また、大晦日の前日に新聞購読の拡張員が訪問しましたが、いまどき新聞の配達なども時代遅れです。新聞の記事もネットで購読できますし、それにネットだと、だいたいのニュースは無料で配信されています。無料で配信しているものを、わざわざお金を払って読む人はいません。

 令和元年から令和2年となりました。いよいよ、今年こそは、芸術活動での生活の確立をしたく念じております。

年賀状を卒業

 午後6時半、曇天。気温8度程。夜間の外出時には手袋が必要になった。

 もう、今年も一週間もなくなった。早いものである。このあいだ、暑い、暑すぎると騒いでいたと思ったら、もう寒い。寒い、寒いと騒ぎだしている始末である。いつもなら、今頃は年賀状を出し終わっている頃であるが、今年は年賀状を出していない。もし、年賀状が来たら、来たものには返信を書こうと思っているが、返信には年賀状の卒業も一緒に記そうと思っている。

 終活には、年代的には早い気もするが、すこしづつ片付けていかないとならないと思っている。私も、今年で55歳で、来年は56歳である。もう、すっかり中高年であり、おじさんである。もしかすると、この年代で、もう、おじいさんの人もいるかもしれない。孫がいる人は、おじいさんである。

 なんだか、年末になると物悲しいような、何かにせかされるような気もするが、これは、きっと気のせいである。たしかに年齢を見ると、せかされるような、あわてないといけないような気もする。併し、あわてたところで、あわててすることも見つからない。

 今年の、年初めに書初めをした。「貧」の文字を墨書したが、「貧」を貧として書かず、貧転じて福として書いたので、いろいろ果報が舞い込んできた。この一年、よかったこともあったが、よくなかったこともあった。歳を取ると、良いことよりも、よくないことのほが多くやってくる。これは仕方がないことかもしれないが、簡単に諦めるわけにもいかない。来年は、今年以上に果報に恵まれることを念じる。

漫画雑誌アックス132号

  午後4時半ごろ、曇天。気温11度。寒い。部屋の中も暖房なしでは居られない。投薬の為か、幾分体調はよいが、油断して手足や軀が冷えてくると、ゴホゴホと細かい咳が出る。

 漫画雑誌アックスの新刊の表紙に木版画の「ねこしんぶん」が採用された。表紙絵の採用としては、アックスでは2012年の10月31日以来であるので、随分久しぶりである。

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 私の木版画は線描が太く、主張するので挿絵、イラストには不向きかもしれない。「ねこしんぶん」は本来の画面をトリミングして挿絵として使いやすいように工夫したが、それでも画面が主張している。これではアックスが何の雑誌だか判らない。猫なのか版画の雑誌なのか判然としない。この表紙で漫画雑誌を連想するのは難しいだろう。併し、ともかく、表紙として採用されたことは喜ばしい。すこしづつではあるが、日本全国で、中国で、オランダで、と云う具合に版画が浸透してゆくことは嬉しいものである。たいしてお金にもならず、ほめられもしなければ、やっている甲斐はない。あとは版画が後世に残って、細々とでも人々に喜ばれるしかない。芸術の、なんと頼りないことであるかと思う。今更であるが、芸術家は自身の幸福を追求できるものではないらしい。

 

大型木版画・手彩色

 午後2時半、曇天。気温13度。寒さが骨身にしみる季節になってきた。

 先日、大型木版画に水彩で2日にわたって色をつけた。まだ加筆するかもしれないが、兎に角、出来たことにしたい。

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 作品の完成イメージは、画像にあるとおりである。もっと暗い、陰惨な画像にしたく思うが、木版画と水彩画材では、このくらいが妥当かもしれない。道路の部分は色を入れず、また空にも色彩は入れていない。今後、空には色を入れるかもしれないが、今のところ、この版画を見て楽しんでいる。

 このところ、体調がすぐれず、ゴホゴホと細かい咳が出て、また、はっきりとした風邪の症状でもなく、併し、胸部が押えられたように苦しいので医者に掛ると薬を出してくれた。飲むと治るので、たぶん風邪だと思うが、はっきりとしたことは判らない。

 出来た版画を見ていると、気が晴れる。次に作る版画の構想を練っていると体調の不良もわすれる。つくづく絵画の世界を持てたことを有り難く思う。

 

大型木版画・第1刷

 午後4時まえ、曇天、気温16度。日中は、やや暖かい感じである。しかし、朝晩はめっきり冷え込んでいる。

 大型木版画は、おとといから刷り作業に入っていた。そして、今日の午後3時半ごろ刷り終わった。3日間で、中一日は休息日として2日間で、計7時間も刷っていた。一枚刷るのにこれだけ掛る。自慢ではないが、吾ながらあきれるほどの遅筆、否、遅刷である。伝統版画の刷りだと絵具を版にたらして、ブラシで絵具をひろげて、刷る。だいたい刷りの全作業は10秒たらずだろう。私は7時間も掛ってしまう。小さな刷毛でインクを版につけてバレンで手摺りするのであるが、私の場合は、モノタイプ版画のように木版の上に濃淡をつけて描くように刷るので時間が掛る。

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 刷り上がった版画に手彩色を施してゆく予定である。