猫と薔薇

 午後1時ごろ、曇天。気温25度ほど。昨日の気温にくらべて、今日は過ごしやすい。随分まえからの胃病も、もう宿痾のようになってしまった。もともと胃病は10代の中頃よりあり、25歳から27歳ぐらいと、それから、中高年のときの僅かな時間をのぞいて常にわるく、この度も、その宿痾がでた塩梅である。

 家の庭を見ると、猫が寝そべり、薔薇の鉢植がひとつある。猫は、隣家の猫である。併し、完全な飼い猫ではなく、隣家の夫婦に慣れていない。猫の頭をさわらせることもなく、ただカリカリご飯を貰い、寝床をしつらえて貰っている。私のところにも、カリカリご飯を貰いに来ている。頭もさわらせない。隣家の婦人に聞くと、猫は隣家よりも、私のところで頻繁にご飯を食べているようである。そして、昼寝に来ている。

 この薔薇は、もともと去年の義母の一周忌に、切り花の白薔薇三本を供えたもので、その薔薇の花が枯れ、葉と茎だけになったものをプランターの土に挿していたものが、冬を越し、新しい葉と茎を伸ばして花を咲かせたのであった。白薔薇三本のうち、二本がうまく育ち、そのうちの一本にふたつの花をつけた。