20年ぶりの制作

 午前10時半すぎ、晴天。気温6~20度。今頃は、日向の温度は20度近くありそうだ。併し、アトリエにしている物置小屋は12度ほどしかない。

 コロナ禍で、いつ死んでしまうか、いつ軀の自由が効かなくなるか判らない状況のなかで、急ぎ足で制作していた油絵も、ようやくひと段落の心地で、手がとまっている。今は、どうにか日本のコロナ禍もおとなしくなっているようで、また私も二回のワクチン接種をしたこともあって、どうやら死にそうもないと思ったらチカラが抜けたわけである。

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 上掲の画像は、今年の10月に完成した油絵「チェロ」F10号サイズである。20年ほどまえに制作した木版画の写しであるが、この油絵のほうが木版画にくらべて木版画制作当時の気持ちに近い。木版画だと色彩の点で制約が多く不自由が多い。その点、油絵は彩色の自由度は高い。自由すぎて色彩を選ぶのに逡巡するぐらいである。